先天性心疾患のある子どもの入浴で最も多い心配は「心臓への負担が大きいのでは?」という不安です。手術後・治療中・未治療の段階によって注意点は異なりますが、適切に管理すれば多くの場合は入浴できます。

このページでは、先天性心疾患のあるお子さんの入浴時の注意点と、心臓への負担を最小限に抑えながら体を清潔に保つための方法を解説します。

※ 入浴可否・管理方法については必ず主治医(小児循環器科)の指示に従ってください。


先天性心疾患が入浴に与える影響

温度変化による心臓への負担

入浴時の体温上昇・血管拡張は心臓への負荷を増加させます。特に高温のお湯・長時間入浴は心拍数の増加・血圧変動を引き起こしやすく、心疾患のあるお子さんには過負荷になる可能性があります。

チアノーゼのあるお子さん

未修復のチアノーゼ性心疾患(ファロー四徴症など)があるお子さんは、入浴中に酸素飽和度が低下することがあります。入浴中のパルスオキシメーターによる監視が推奨されます。

心不全・浮腫がある場合

心不全が進行して浮腫(むくみ)がある場合は、入浴による体液移動が症状を悪化させる可能性があります。入浴可否を主治医に確認してください。


安全に入浴するための基本原則

お湯の温度はぬるめに設定する

先天性心疾患のあるお子さんの入浴温度は37〜38℃のぬるめを基本にします。41℃以上の熱いお湯は避けてください。体温との差が少ないほど心臓への負荷が小さくなります。

入浴時間は短くする

長時間の入浴は体力の消耗・心拍数の持続的上昇につながります。洗浄・すすぎを効率よく行い、10〜15分程度で終わらせることを目安にしてください。

入浴前後の体調確認

  • 入浴前:チアノーゼの程度・SpO2・顔色を確認する
  • 入浴後:水分補給・体温の安定を確認する
  • 異変(顔色悪化・呼吸困難・強いチアノーゼ)があればすぐ中止する

手術後の入浴再開時期

心臓手術後は傷の状態・心機能の回復に応じて入浴再開時期が決まります。必ず主治医の許可を得てから入浴を再開してください。


先天性心疾患が他の障害と重複している場合

先天性心疾患はダウン症・18トリソミー・CHARGE症候群など多くの疾患に合併します。

重複した医療的ケアがある場合は、より慎重な入浴管理が必要です。


体への負担を抑えたベッドサイドケア

体力消耗・心臓への負荷を最小限にしながら体を清潔に保ちたい場合、スイトルボディを活用することで浴槽入浴より負担の少ない方法でお湯による清潔ケアができます。

ベッドに横になった安定した体位で行えるため体力消耗が少なく、お湯の温度・量・範囲を細かく調整しながらケアができます。気管切開など他の医療的ケアを合わせ持つ場合も、ケア部位を避けながら使えます。

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補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。身体障害者手帳・療育手帳・小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

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よくある質問

心臓手術を終えて安定しています。普通に入浴できますか?

術後の状態が安定していれば通常の入浴が可能なケースが多いです。ただし主治医の許可と温度・時間の管理は引き続き必要です。

パルスオキシメーターは入浴中もつけておくべきですか?

チアノーゼ性心疾患があるお子さんや、SpO2の変動が心配な場合は入浴中の装着が推奨されます。主治医に確認してください。

心疾患があっても訪問入浴サービスを使えますか?

医療型の訪問入浴サービス(看護師同行型)であれば対応できる事業者があります。事業所に医療的ケアへの対応可否を確認してください。


まずはご相談ください

「心疾患があってもスイトルボディは使えますか?」——お子さんの状態を教えていただければ、適切な使用方法をご案内します。

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*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。先天性心疾患の管理・入浴可否については必ずお子さんの主治医(小児循環器科)の指示に従ってください。*