てんかんのある子どもの入浴介助でいちばん怖いのは「お湯の中での発作」です。浴槽の中で発作が起きると、短時間でも溺水に至る危険があります。「毎回お風呂が怖い」「目を離せないので介助がとにかく疲れる」という声が多く届いています。

このページでは、てんかんのある子どもの入浴時のリスクと安全対策、浴槽に入らない選択肢についてわかりやすく解説します。


てんかんのある子どもの入浴で起こりうるリスク

溺水リスク

てんかん発作は予告なく起こることがあります。浴槽の中で発作が起きた場合、たとえ少量のお湯でも意識を失った状態では溺水のリスクがあります。てんかんのある方の溺水事故の多くは入浴中に起きているとされており、入浴時の安全管理は非常に重要です。

転倒・転落リスク

発作の種類によっては、突然の脱力・転倒がともなう場合があります(脱力発作・アトニー発作など)。濡れた浴室では転倒したときの衝撃も大きくなります。

過呼吸・過度の疲労

発作後(発作後もうろう状態)は混乱・疲労が強く出ることがあります。発作直後の入浴は避け、体調が落ち着いてから行うことが大切です。


安全な入浴のための基本対策

必ず介助者が付き添う

てんかんのコントロールが不十分な時期は、絶対に一人で入浴させないことが基本です。介助者は常にお子さんから目を離さず、発作が起きても即座に対応できる体勢を保ちます。

浴槽のお湯を少なくする・シャワー浴に切り替える

浴槽のお湯を少なくすること(座位で腰〜腹部程度の深さに留める)で、万一発作が起きた場合の溺水リスクを軽減できます。さらに安全を優先するなら、浴槽に入らずシャワーチェアに座ってのシャワー浴に切り替えることも有効です。

湯温を高くしすぎない

高温のお湯(41℃以上)は血管拡張・血圧変動を引き起こし、発作誘発リスクを高める場合があります。37〜39℃程度のぬるめを目安にしてください。主治医(神経内科・てんかん専門医)に適切な温度の目安を確認しておくと安心です。

入浴前の体調確認

睡眠不足・体調不良・発熱時は発作が起きやすくなります。そうした日は無理に浴槽入浴しないという判断も重要です。


浴槽に入らないベッドサイドでの全身ケア

てんかん発作のリスクを最小化しながら毎日体を清潔に保つ選択肢として、ベッドの上で全身をお湯で洗える介護用洗身用具「スイトルボディ」を活用するご家族が増えています。

スイトルボディはノズルからお湯を噴射しながら同時に吸引するため、ベッドのシーツを濡らさずに体を洗えます。浴槽を使わないため溺水リスクがゼロになり、お子さんが仰向けまたは横向きで安定した体勢で洗えます。

万一発作が起きた場合でも、浴槽の中と異なり、ベッドの上であれば転落・溺水のリスクが大幅に低下します。発作のコントロールが難しい時期に「浴槽は怖くてできないが、体は清潔に保ちたい」というニーズに応えられます。

スイトルボディの仕組みと特長を詳しく見る


医療的ケアとてんかんが重なる場合

気管切開・胃ろうなど医療的ケアがあり、かつてんかん発作もあるお子さんの入浴介助は特に複雑です。こうした場合はより慎重な判断が必要です。医療的ケアがあるお子さんの入浴について詳しく読むもあわせてご覧ください。


補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。障害者手帳・療育手帳をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

補助金での購入手順を詳しく見る


よくある質問

発作が薬でコントロールできています。それでも浴槽は危ないですか?

薬でコントロールできていても、突発的な発作の可能性はゼロではありません。主治医に入浴時の注意事項を確認し、安全な入浴環境を整えることをお勧めします。

てんかん発作が起きたときの対応方法を教えてください。

入浴中に発作が起きた場合はすぐにお湯から引き上げ、安全な場所に寝かせて気道を確保します。発作後は必ず主治医に報告し、入浴方法の見直しを相談してください。

シャワーだけで全身を清潔に保てますか?

シャワーで体幹・四肢を洗うことはできますが、背中や頭を一人で介助しながら洗うのは難しい場面もあります。スイトルボディはベッドで横になった状態で背中や頭も洗えるため、シャワー浴より介助しやすいという声もあります。

てんかん以外にも障害があります。

てんかんは他の障害(脳性麻痺・ダウン症・重症心身障害など)を併せ持つお子さんに多く見られます。お子さんの状態を詳しくお聞きしたうえでご案内しますので、まずはご相談ください。


まずはご相談ください

「発作があるけれどスイトルボディは使えますか?」「浴槽以外の入浴方法を知りたい」——どんな疑問でも対応しています。

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*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。てんかんの管理・入浴方法については、必ずお子さんの主治医(神経内科・てんかん専門医)の指示に従ってください。*