夏は障害のある子どもの清潔ケアがより重要になる季節です。発汗量が増えることで皮膚トラブル(あせも・ただれ・褥瘡の悪化)が起きやすく、体温調節が難しいお子さんは熱中症リスクも高まります。
一方で、「暑くて介助者も体力的につらい」「浴室が蒸し暑くて入浴介助が過酷」という声も夏は特に多くなります。このページでは、夏の入浴ケアで注意すべきポイントと、暑い季節を乗り越えるための具体的な工夫を解説します。
夏に起きやすい皮膚トラブル
あせも(汗疹)
発汗が多くなる夏は、首・腋・鼠径部・おむつと接触する部位にあせもが起きやすくなります。汗をこまめに拭き取ることも大切ですが、お湯で丁寧に洗い流すことであせもの発生を大幅に抑えられます。
皮膚のただれ・浸軟
おむつ使用部位・皮膚の折れ目に汗と排泄物が混ざり合うと、皮膚がただれやすくなります。夏は特に清潔ケアの頻度を意識することが重要です。
褥瘡の悪化
発汗による湿潤環境は褥瘡リスクを高めます。寝たきりのお子さんは夏に褥瘡が悪化しやすいため、皮膚ケアと入浴について詳しく読むも参考にしてください。
夏の入浴で注意すること
お湯の温度は低めに
夏場は室温・体温が高いため、普段より1〜2℃低めのお湯(36〜38℃)に設定することで体への負担を減らせます。熱いお湯は体温をさらに上昇させ、心疾患のあるお子さんには特に負担になります。
入浴時間を短くする
夏の長風呂は体力を消耗させます。さっと洗ってすぐ上がる短時間ケアを意識してください。
入浴後の水分補給
入浴後は発汗により脱水が起きやすいため、水分補給を行ってください。経管栄養を利用しているお子さんは、入浴後の水分投与タイミングを訪問看護師・主治医と確認しておくと安心です。
浴室の換気・温度管理
浴室が高温になりすぎると介助者・お子さん双方に熱中症リスクがあります。入浴前に換気扇を回して浴室の温度を下げておく、冷房の効いた部屋にすぐ移動できる動線を整えておくことが大切です。
夏こそ毎日清潔ケアが重要
「夏は汗をかくから毎日入浴させてあげたい」と思いながら、体力的・体調的な理由で清拭だけになってしまう日が増えるのが夏の現実です。
汗・皮脂を毎日しっかり洗い流すことが皮膚トラブルの予防につながります。浴槽に入れない日でもお湯で体を洗う手段を持っておくことが夏のケアには特に重要です。
暑い夏の介助者の負担を減らす工夫
浴室介助の過酷さ
夏の浴室は高温多湿で、介助者自身も熱中症・疲弊のリスクがあります。浴室での長時間介助は介助者の体への負担が大きく、特に一人介助では限界を感じやすい季節です。
ベッドサイドで涼しく介助する
スイトルボディを使ったベッドサイドケアは、冷房の効いた部屋でそのまま入浴ケアができるため、夏の浴室介助の過酷さを解消できます。
ベッドの上でノズルを使ってお湯を当て汚水を吸引するため、浴室に行く必要がありません。介助者も快適な環境で介助でき、熱中症リスクを大幅に下げることができます。
夏にスイトルボディの導入を検討されるご家族が増えているのも、こうした理由からです。
夏の皮膚ケアのポイントまとめ
- 入浴・清潔ケアの頻度を夏は意識的に上げる
- お湯はぬるめ(36〜38℃)・短時間
- 入浴後は保湿より先に皮膚の水分をやさしく拭き取る
- あせもが出やすい部位(首・腋・鼠径部・おむつ部)は特に丁寧に洗う
- 入浴後の水分補給を忘れない
- 皮膚トラブルが悪化する前に訪問看護師・主治医に相談する
補助金制度について
スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。障害者手帳・療育手帳・小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。
よくある質問
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夏は毎日入浴させるべきですか?
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夏は発汗が多いため、毎日お湯で体を洗うことが皮膚ケアの観点から推奨されます。浴槽入浴が難しい日はスイトルボディによるベッドサイドケアで対応するご家族が増えています。
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夏に入浴頻度を増やしたら皮膚が乾燥しました。
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入浴回数を増やす場合は保湿ケアも合わせて丁寧に行ってください。低刺激の洗浄剤を使い、入浴後は保湿剤を塗布することが大切です。
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夏休みにデイサービスが休みで入浴できない日が増えます。
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夏休み中の入浴機会の減少はよくある課題です。スイトルボディを在宅に導入することで、デイがない日でも毎日お湯で体を洗えるようになります。
まずはご相談ください
「夏の入浴ケアを改善したい」「暑い浴室での介助をなくしたい」——夏本番を前に、まずはご相談ください。
*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。皮膚トラブル・熱中症の治療については必ずお子さんの主治医・訪問看護師の指示に従ってください。*

