胃ろう(胃瘻・PEGチューブ)のある子どもの入浴について、「お腹のチューブを濡らしても大丈夫?」「どこまで洗っていいの?」「浴槽に入っていい?」という疑問を抱えるご家族は非常に多いです。

このページでは、胃ろうのある子どもの入浴時の基本的な考え造方と注意点・ストーマ周囲の皮膚ケア・浴槽入浴が難しい場合の選択肢を解説します。

※ 胃ろうの管理・入浴可否については必ず主治医・訪問看護師の指示に従ってください。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的判断の代替にはなりません。


胃ろうがあっても入浴はできる?

結論から言うと、胃ろうがあっても入浴できる場合がほとんどです。胃ろう造設後、皮膚が安定した時期(造設直後を除く)であれば、一般的に浴槽入浴・シャワー浴が可能とされています。

ただし以下の条件を主治医・訪問看護師に確認することが必要です。

  • 現在の胃ろう周囲の状態(皮膚トラブル・肉芽・感染の有無)
  • 入浴時のチューブの扱い方(クランプの要否など)
  • 浴槽入浴とシャワー浴どちらが適切か

入浴時の胃ろう周囲ケアのポイント

胃ろう周囲は丁寧に洗う

胃ろう周囲の皮膚は皮脂・汗・胃液の漏れなどで汚れやすく、皮膚トラブルが起きやすい部位です。入浴時に石けんや低刺激の洗浄剤でやさしく洗い、しっかりすすぐことが推奨されています。

チューブの扱いに注意する

入浴中にチューブが引っ張られたり折れ曲がったりしないよう注意が必要です。主治医・訪問看護師から入浴時のチューブ管理方法(クランプ・固定方法など)を事前に確認しておいてください。

入浴後の皮膚観察・乾燥

入浴後は胃ろう周囲の水分をやさしく拭き取り、皮膚の状態(発赤・肉芽・滲出液)を観察します。異常があれば早めに主治医・訪問看護師に相談してください。


浴槽入浴が難しい場合

胃ろうがあっても浴槽入浴が可能なケースが多い一方、以下のような状況では浴槽入浴をためらうご家族が多いです。

  • 気管切開も併せ持ち、浴室環境自体のリスクが高い
  • お子さんの体が大きくなり、移乗介助が身体的に限界に近い
  • 肉芽や皮膚トラブルが続いていて患部を水に浸けることを避けたい

こうした場合に活用されているのがスイトルボディです。ベッドの上でノズルからお湯を当てて汚水を吸引するため、浴槽に入らずに体幹・四肢・背中・頭を洗えます。

胃ろう周囲はノズルを直接当てず、タオルでやさしく拭くか、主治医の指示に従ったケアを行ってください。スイトルボディはノズルをピンポイントで操作できるため、胃ろう周囲を避けながら全身の他の部位をしっかり洗えます。

スイトルボディの仕組みと特長を詳しく見る


訪問看護師との連携

胃ろうのある子どもの入浴は、訪問看護師が立ち会うことで安全性が大きく高まります。看護師がいる日に浴槽入浴・シャワー浴を行い、来ない日にスイトルボディでベッドサイドケアを行うという組み合わせが、多くのご家族に活用されています。

訪問看護と入浴サポートについて詳しく読む


医療的ケア全般の入浴情報

胃ろう以外にも気管切開・在宅酸素など複数の医療的ケアがある場合の入浴については医療的ケアがあるお子さんの入浴について詳しく読むもあわせてご覧ください。


補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。小児慢性特定疾病医療受給者証・障害者手帳・療育手帳をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

補助金での購入手順を詳しく見る


よくある質問

胃ろう造設直後でも入浴できますか?

造設直後は傷の状態によって入浴が制限されます。入浴再開のタイミングは必ず主治医の指示に従ってください。

胃ろうから胃液が漏れることがありますが、入浴してよいですか?

漏れがある場合は皮膚トラブルのリスクが高まります。入浴可否と対処法を訪問看護師・主治医に確認してください。

胃ろうと気管切開が両方あります。

両方ある場合は特に慎重な管理が必要です。スイトルボディを使う場合は、両方の部位を避けながら他の部位を洗うことができますが、必ず主治医・訪問看護師の許可を得てから使用してください。


まずはご相談ください

「胃ろうがあっても使えますか?」「使える部位を確認したい」——お子さんの状態をお聞きしたうえで丁寧にご案内します。

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*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。胃ろうの管理・入浴可否については必ずお子さんの主治医・訪問看護師の指示に従ってください。*