18トリソミー(エドワーズ症候群)・13トリソミー(パトウ症候群)は、染色体の数的異常による先天性疾患です。かつては「生存が難しい」とされてきましたが、医療の進歩と積極的な治療の普及により、現在は在宅での長期療養を続けるお子さんが増えています。

多くのお子さんが気管切開・胃ろう・心疾患・在宅人工呼吸器など複数の医療的ケアをもちながら在宅生活を送っており、入浴介助は非常に複合的な配慮が必要です。

このページでは、18トリソミー・13トリソミーのあるお子さんの清潔ケアにおける注意点と、安全に体を洗うための方法を解説します。

※ 入浴可否・ケア方法については必ず主治医・訪問看護師の指示に従ってください。


18トリソミー・13トリソミーの主な医療的ケアと入浴への影響

先天性心疾患

18トリソミーの約90%、13トリソミーの約80%に先天性心疾患が見られます。心疾患がある場合の入浴時の注意点:

  • お湯は37〜38℃のぬるめを徹底する(高温は心臓への負担を増加させる)
  • 短時間で終わらせる(長時間の入浴は負荷が高い)
  • 入浴前後の酸素飽和度・心拍数の確認(パルスオキシメーターを活用)
  • 入浴中に顔色が悪くなる・口唇のチアノーゼが強まる場合はすぐ中止する

気管切開

気管切開を行っているお子さんへの対応は気管切開のある子どもの入浴について詳しく読むを参照してください。カニューレへの水の侵入防止と緊急吸引の準備が必須です。

胃ろう

胃ろうを合併している場合の入浴ケアは胃ろうのある子どもの入浴について詳しく読むを参照してください。ストーマ周囲の皮膚ケアと清潔管理が重要です。

在宅人工呼吸器

NPPVまたはTPPVを使用している場合、呼吸器を装着したまま安全にケアを行う方法を主治医・訪問看護師と事前に確認してください。

筋緊張低下・体位保持の困難

18トリソミー・13トリソミーのお子さんは筋緊張が低く、体幹の保持が難しいことが多いです。浴槽内・シャワーチェア上での体位保持に細心の注意が必要です。


複合的な医療的ケアがある場合の現実

心疾患・気管切開・胃ろうが重なった状態での浴槽入浴は非常にリスクが高く、多くのご家族が「清拭だけ」の状態に落ち着いてしまっています。

しかし「本当はもっとしっかり体を洗ってあげたい」という思いを持ちながら、方法がわからずにいるご家族も多くいます。


ベッドサイドでの全身ケア:スイトルボディの活用

複数の医療的ケアがあって浴槽入浴が難しいお子さんのご家族に活用されているのがスイトルボディです。

ベッドの上でノズルからお湯を当て、汚水を同時に吸引するため、シーツを濡らさずに体を洗えます。浴槽への移動・移乗が不要なため、呼吸状態・心臓への負担を最小限に抑えながらお湯でのケアができます。

18トリソミー・13トリソミーのあるお子さんに使用する際のポイント:

  • 心疾患があるためお湯は37〜38℃に設定する
  • 気管切開・胃ろう部位にはノズルを当てず、タオルでの清拭対応にする
  • 体位は呼吸・循環が安定する体位を崩さない
  • 短時間・部分的に分けて行い、疲労・チアノーゼがないか観察する
  • 必ず主治医・訪問看護師の許可・具体的な手順を確認してから使用する

スイトルボディの仕組みと特長を詳しく見る


医療的ケア全般の入浴情報

医療的ケアがあるお子さんの入浴について詳しく読む


補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。身体障害者手帳・療育手帳・小児慢性特定疾病医療受給者証をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

補助金での購入手順を詳しく見る


よくある質問

18トリソミーの子が在宅に移行することになりました。入浴はどうすればよいですか?

退院前に主治医・訪問看護師と入浴ケアの手順を確認することが重要です。スイトルボディの導入を検討されるご家族も多く、退院前にご相談いただくとスムーズです。

心臓の手術後でも入浴できますか?

術後の状態・回復段階によります。入浴再開のタイミングと方法は必ず主治医の指示に従ってください。

医療的ケアが多くて一人での介助は難しいです。

訪問看護師が立ち会う日に集中的にケアを行い、来ない日はスイトルボディで家族が対応するという組み合わせが多くのご家族で活用されています。


まずはご相談ください

「うちの子の状態で使えますか?」「訪問看護師と一緒に確認したい」——どんな段階でもご相談を受け付けています。

資料請求・お問い合わせはこちら →


*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。入浴方法・医療的ケアの管理については必ずお子さんの主治医・訪問看護師の指示に従ってください。*