夏から秋、秋から冬へと移行する季節の変わり目は、気温・湿度の変化が激しく、障害のある子どもの入浴ケアにも例年と異なる配慮が必要になります。

このページでは、秋の入浴で注意すべきリスクと、季節の変わり目を安全に乗り越えるための入浴環境・皮膚ケアのポイントを解説します。


秋の入浴に特有のリスク

気温差による体調の変動

秋は朝晩と日中の気温差が大きく、体温調節が難しい障害のある子どもには特に負担がかかります。入浴前後の室温変化が体調に影響するケースがあります。

  • 入浴前の部屋が涼しくなっているのに、夏の習慣でそのまま入浴する
  • 入浴後に体が冷えやすくなっているのに気づかない
  • 気温差による自律神経への影響で体調が不安定になる

皮膚の乾燥が始まる時期

秋から湿度が下がり始め、乾燥肌のトラブルが増え始めます。夏に汗疹・湿疹が落ち着いたと思っていると、秋に乾燥によるかゆみ・皮膚の荒れが出ることがあります。入浴後の保湿ケアを夏より丁寧に行う必要があります。

感染症シーズンの始まり

秋はインフルエンザをはじめとする感染症の流行が始まる時期です。体調が優れない日の入浴判断(入浴するか・清拭にとどめるか)が重要になります。


秋の入浴環境づくりのポイント

浴室・脱衣所の温度を意識する

夏の感覚が残っている9〜10月でも、浴室・脱衣所が冷えていることがあります。入浴前に浴室を温めておく習慣を夏より少し早めに始めることをお勧めします。

  • シャワーで浴室の壁・床を温めてから入浴する
  • 脱衣所に暖房器具を用意しておく
  • 入浴後のバスタオルをあらかじめ温めておく

お湯の温度設定を見直す

夏に設定していたぬるめの温度のまま秋になると、子どもが寒さを感じることがあります。秋以降は38〜40℃を目安に温度を少し上げる調整を行ってください。ただし心疾患があるお子さんは熱めのお湯を避け、主治医に確認してください。

入浴後の保温を素早く行う

夏より入浴後の体の冷えが早く起こります。タオルで水分をすぐに拭き取り、保湿剤を塗布してから着衣・保温する手順を夏より丁寧に行ってください。


秋の皮膚ケアのポイント

秋から乾燥対策を始めることで、冬の皮膚トラブルを予防できます。

  • 入浴後は必ず全身に保湿剤を塗布する(特に関節周囲・背中・臀部)
  • 低刺激の保湿成分入り洗浄剤を使用する
  • 入浴後のタオルは押さえ拭きにして皮膚への摩擦を最小限にする
  • 皮膚の赤み・かゆみが続く場合は早めに訪問看護師・皮膚科に相談する

障害のある子どもの皮膚ケアについて詳しく読む


季節の変わり目の体調変化と入浴判断

秋は体調が安定しない日が続くことがあります。以下の状態では、無理に入浴せずに清拭やベッドサイドケアに切り替えることを検討してください。

  • 発熱・微熱が続いている
  • 食欲低下・倦怠感がある
  • てんかん発作が増えている
  • SpO2の変動が大きい

入浴するかどうか迷う日は、訪問看護師に相談して判断することをお勧めします。


秋にベッドサイドケアが特に有効な場面

季節の変わり目は体調が読みにくく、「今日は浴室まで連れて行くのが不安」という日が増える時期です。スイトルボディを使ったベッドサイドケアは、暖房の効いた部屋でそのまま行えるため、気温差・体力消耗のリスクを抑えながら全身の清潔ケアができます。

  • 浴室への移動・移乗による体への負担がゼロ
  • 部屋の温度を一定に保ちながらケアできる
  • 体調に合わせてケアの範囲を柔軟に調整しやすい
  • 介助者一人でも安心して行える

スイトルボディの仕組みと特長を詳しく見る


冬に向けた準備を始める時期

秋は冬の入浴体制を準備するよい時期でもあります。

  • 浴室暖房の動作確認・暖房器具の準備
  • 保湿剤のストック
  • 冬の入浴方法の変更(浴槽入浴からベッドサイドケアへの移行など)を主治医・訪問看護師に相談する

冬の入浴ケアガイドを詳しく読む


補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。障害者手帳・療育手帳をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

補助金での購入手順を詳しく見る


よくある質問

秋になって急に子どもが入浴を嫌がるようになりました。

浴室・脱衣所の寒さへの不快感が原因の場合があります。入浴前に室温を上げる・お湯の温度を少し上げるなどの工夫で改善することがあります。スイトルボディで温かい部屋からケアを始める方法も有効です。

秋から保湿剤を使い始めるべきですか?

乾燥が始まる前の9〜10月から使い始めることで、冬の皮膚トラブルを予防できます。肌の状態を見ながら適切な保湿剤を訪問看護師・皮膚科に相談して選ぶことをお勧めします。

夏と秋でお湯の温度はどれくらい変えればよいですか?

夏の37℃前後から秋は38〜40℃を目安に調整してください。お子さんの反応(震え・発汗)を見ながら細かく調整してください。心疾患のあるお子さんは主治医に確認を。


まずはご相談ください

「季節の変わり目の入浴が不安」「秋からベッドサイドケアに切り替えたい」——どんなご相談でも対応しています。

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*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。秋の入浴管理・皮膚ケアについては必ずお子さんの主治医・訪問看護師の指示に従ってください。*