「入浴介助は毎回自分でやっている。もう限界かもしれない」「どんなサービスをどう使えばいいのかわからない」——障害のある子どもの在宅介護では、入浴介助を一人の家族が抱え込んでしまうケースが多くあります。
入浴介助は複数のサービスを「組み合わせる」ことで、家族の負担を大きく減らすことができます。このページでは、使えるサービスの種類・特徴・組み合わせの考え方を具体的に解説します。
入浴介助に使えるサービスの種類
① 訪問看護
医療的ケアが必要なお子さんの入浴介助を担う最も中心的なサービスです。看護師または准看護師が自宅を訪問し、入浴介助・清拭・皮膚観察などを行います。
向いているケース
- 気管切開・人工呼吸器・胃ろうなどの医療的ケアがある
- てんかん発作があり、医療的な判断が必要
- 皮膚トラブル・褥瘡がある
使える時間の目安:1回60〜90分 / 週2〜3回程度(支給量による)
② 居宅介護(ホームヘルプ)
障害者総合支援法に基づくヘルパー派遣サービスです。「身体介護」の区分で入浴介助・清拭・洗髪を依頼できます。
向いているケース
- 医療的ケアが少なく、身体介助が主なお子さん
- 訪問看護師がいない日の入浴ケアを担いたい
- 週複数回の支援が必要
使える時間の目安:1回60分〜 / 支給量の範囲内で複数回可能
③ 訪問入浴サービス
専用の浴槽を積んだ車で自宅を訪問し、看護師・ヘルパー2〜3名がチームで入浴介助を行うサービスです。障害者向け訪問入浴(障害者総合支援法)と介護保険版があります。
向いているケース
- 自宅の浴室が狭く安全に入浴できない
- 体格が大きく一人・二人介助では困難
- 「本格的な湯船に入れてあげたい」という希望がある
使える時間の目安:1回60分程度 / 週1〜2回
④ 短期入所(ショートステイ)
施設に数日〜数週間宿泊し、食事・入浴・医療的ケアを受けるレスパイトサービスです。
向いているケース
- 家族が疲弊しており、まとまった休息が必要
- 入院・手術など家族が対応できない期間がある
- 定期的な休息を取り入れたい
使える日数の目安:障害支援区分により異なる(年間数十日〜)
⑤ 日中一時支援・放課後等デイサービスでの入浴
施設によっては、放課後等デイサービスや日中一時支援の中で入浴・清拭を行ってくれる場合があります。
利用前に確認すること
- 施設が入浴設備を持っているか
- 医療的ケアに対応しているか
- 費用はどうなるか
サービスの組み合わせパターン(例)
パターンA:訪問看護 + ヘルパー
| 曜日 | 担当 | ケア内容 |
|---|---|---|
| 月・水・金 | 訪問看護師 | 入浴介助(浴槽またはシャワー) |
| 火・木 | ヘルパー | 清拭・洗髪 |
| 土・日 | 家族 | 清拭または入浴 |
訪問看護師が週3回、ヘルパーが週2回担当することで、家族の入浴介助は週末のみになります。
パターンB:訪問入浴 + 訪問看護 + 家族
| 曜日 | 担当 | ケア内容 |
|---|---|---|
| 月・木 | 訪問入浴チーム | 湯船への全身入浴 |
| 水 | 訪問看護師 | 清拭・皮膚チェック |
| その他 | 家族 | 清拭 |
体格が大きく浴槽移乗が難しいケースで、週2回の訪問入浴で清潔を保ち、訪問看護師が皮膚観察を行う形です。
パターンC:訪問看護 + ショートステイ(月1回)
| 担当 | ケア内容 | |
|---|---|---|
| 平日週2〜3回 | 訪問看護師 | 入浴介助 |
| 月1回(週末3日間) | ショートステイ施設 | 施設での入浴・食事・宿泊 |
月1回のショートステイで家族がまとまって休める体制です。介助者の燃え尽きを防ぐために有効です。
サービスを組み合わせるときのポイント
① 相談支援専門員に全体設計を依頼する
複数のサービスの調整・スケジュール管理は相談支援専門員の役割です。「入浴に関わるサービスを最大限使いたい」と明確に伝えましょう。
② 各サービス提供者間で情報共有を行う
訪問看護師・ヘルパー・施設スタッフが同じお子さんの情報(体調・皮膚状態・介助方法)を共有することで、ケアの質が安定します。連絡ノートやICTツールを活用しましょう。
③ 「できること・できないこと」を各事業者に確認する
事業者によって対応できる医療的ケアの範囲・入浴方法が異なります。事前に「胃ろうがある場合でも入浴介助を頼めるか」など具体的に確認しましょう。
④ スケジュールに柔軟性を持たせる
体調変化・サービス休止(施設の都合)に備えて、「Aが来られないときはBが対応する」という体制を事前に作っておきましょう。
スイトルボディが複数サービス連携を助ける
スイトルボディのベッドサイドケアは、訪問看護師・ヘルパーのどちらでも使いやすいシンプルな操作性が特徴です。
- 専門的な機器操作の習熟が少なくて済む
- ヘルパーでも安全に使いやすい
- 訪問看護師への引き継ぎが容易
よくある質問
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訪問看護とヘルパーは同じ日に来ることができますか?
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同じ時間帯に同じ目的(例:どちらも身体介助)で使うことは制度上難しい場合がありますが、時間をずらして利用することは可能です。相談支援専門員に調整を依頼しましょう。
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複数のサービスを使うと費用が高くなりませんか?
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障害福祉サービスは所得に応じた自己負担上限額(月額)が設定されており、複数のサービスを使っても上限を超えた分は無料です。まず相談支援専門員に費用シミュレーションを依頼することをお勧めします。
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事業者間の連絡を家族が全部調整しなければなりませんか?
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相談支援専門員が調整役を担います。家族がすべてを管理する必要はありません。ただし、情報共有の「ハブ」として連絡ノートを整備すると、各事業者が把握しやすくなります。
まずはご相談ください
サービスの組み合わせ方・入浴ケアについてのご相談もお気軽にどうぞ。
*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。サービスの利用可否・費用の詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。*

