「訪問看護師さんに入浴のことを相談したいが、何をどう伝えればよいかわからない」「一緒に入浴介助してもらいたいが、依頼の仕方がわからない」——そんなお悩みを持つご家族は多くいらっしゃいます。
訪問看護師は入浴介助の「専門的パートナー」です。正しく連携することで、介助者の負担軽減・お子さんの安全確保・皮膚や体調の異常の早期発見につながります。このページでは、訪問看護師との連携を最大限に活かすための具体的な方法を解説します。
訪問看護師は入浴介助にどう関われるのか
訪問看護師が入浴に関わる場面は大きく3つあります。
① 入浴介助そのものを一緒に行う
訪問看護師が自宅を訪問し、家族と協力して(または単独で)入浴・清拭・洗髪などのケアを行います。医療的ケア児の場合、医療的な判断が必要な場面でも対応できます。
② 入浴前後のアセスメント・チェック
「今日の状態で入浴してよいか」「皮膚トラブルはないか」「バイタルは安定しているか」を訪問時に確認し、家族が判断しやすくなる情報を提供します。
③ 入浴方法・手順の指導・アドバイス
安全な体位保持の方法・適切なお湯の温度・洗い方の工夫などを家族に指導します。新しい状態変化があったときに方法を見直してくれます。
連携が必要な場面チェックリスト
以下に当てはまる場合は、特に訪問看護師との連携が重要です。
| 状況 | 連携が必要な理由 |
|---|---|
| 気管切開・人工呼吸器使用中 | 入浴中の気道管理・吸引が必要なため |
| てんかん発作がある | 入浴中の発作時対応が必要なため |
| 体重が重く一人介助が困難 | 二人介助の調整が必要なため |
| 皮膚トラブル(褥瘡・湿疹)がある | 入浴中の処置・観察が必要なため |
| 最近退院・状態変化があった | 安全な入浴方法の再確認が必要なため |
| 介助者が体調不良・疲弊している | 介助者の代替・サポートが必要なため |
訪問看護師への上手な相談・依頼の仕方
相談するときに伝えるべき情報
訪問看護師に相談するときは、以下の情報をあらかじめ整理しておくと話がスムーズになります。
お子さんに関する情報
- 現在の体重・身長(抱きかかえや体位保持の参考に)
- 医療的ケアの内容(気管切開・胃ろう・吸引など)
- てんかん発作の有無・頻度・パターン
- 皮膚トラブルの状況
- 最近の体調変化
現在の入浴方法に関する情報
- 現在どこで(浴槽・シャワー・ベッドサイド)入浴しているか
- 介助者は何人か
- どんな点に困っているか・不安があるか
- 入浴用具(シャワーチェアなど)の有無
依頼のセリフ例
「最近体重が増えて一人では浴槽への移乗が怖くなってきました。次の訪問のとき、入浴の方法を一緒に確認していただけますか?」
「入浴中に発作が起きたときの対処法を教えてください。そして可能であれば、週に一度でも入浴時に来ていただけますか?」
「皮膚の状態が悪いのですが、お湯の温度や洗い方で改善できることはありますか?」
情報共有を継続的に行う仕組みづくり
連絡ノートの活用
入浴記録ノート(または連絡帳)に以下の項目を記録し、訪問看護師が訪問した際に確認してもらう習慣をつけましょう。
- 入浴日時・入浴方法(浴槽 / シャワー / 清拭)
- 入浴前後のバイタル(体温・SpO2)
- 皮膚の状態(発赤・湿疹・傷の有無)
- 発作の有無・状況
- 本人の様子・機嫌
- 気になったこと・質問事項
ICT連絡ツールの利用
訪問看護ステーションによっては、スマートフォンアプリや電子連絡帳(カナミック・LINEケアノートなど)を使って日常的な情報共有ができます。写真で皮膚の状態を送るなど、視覚的な情報共有も有効です。利用可能かどうか、担当ステーションに確認してみましょう。
入浴計画(個別ケア計画)に入浴を明記してもらう
訪問看護師は「訪問看護計画書」を作成する義務があります。この計画書の中に、入浴介助に関する目標・方法・頻度・注意事項を明記してもらうことで、継続的・安定的に入浴支援を受けられます。
担当ステーションに「入浴介助を計画に入れてほしい」と明示的に依頼することが重要です。
複数の支援者との連携
訪問看護師だけでなく、以下の支援者と情報を共有することで、より連携した支援が実現します。
- 相談支援専門員:サービス全体のコーディネーター。入浴を含むサービス計画(個別支援計画)の調整役
- 訪問ヘルパー(居宅介護):訪問看護師が不在の日の入浴・清拭ケアを担当
- 主治医:入浴可否の医学的判断・処方変更の連絡窓口
- リハビリテーション(PT/OT):体位保持・姿勢の工夫のアドバイス
よくある質問
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訪問看護師に入浴介助を頼んでもよいのですか?
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はい。訪問看護のサービス内容として入浴介助・清拭は含まれています。特に医療的ケアが必要なお子さんの場合は、積極的に依頼することをお勧めします。
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訪問看護師と家族で一緒に入浴介助することはできますか?
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できます。「二人介助」として、訪問看護師と家族が協力してケアを行うことは一般的です。特に体重が重いお子さんや、複数の医療的ケアが必要なお子さんには効果的です。
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訪問看護師に入浴の方法を変えるよう言われました。どうすればよいですか?
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まずは理由を聞いてみましょう。安全面・医療面の理由があるはずです。変更する際は、実際に一緒にやってみながら慣れていくことをお勧めします。
スイトルボディで訪問看護師との連携がしやすくなる
スイトルボディのベッドサイドケアは、浴室への移動が不要で準備も少ないため、訪問看護師の限られた訪問時間内でも無理なく実施できます。
- 訪問看護師の訪問45〜60分内で入浴ケアが完結しやすい
- ベッドサイドで行うため、医療機器の管理がしやすい
- 体調が不安定なときでも安全にケアができる
まずはご相談ください
訪問看護との連携方法・入浴ケアについてのご相談もお気軽にどうぞ。
*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。訪問看護の具体的なサービス内容は担当ステーションにご確認ください。*

