「もうすぐ18歳。入浴のサービスが変わると聞いたが、具体的に何が変わるの?」「子どもが大きくなり、入浴介助の身体的負担が増してきた」——成人移行期は、入浴介助にとっても大きな転換点です。

18歳前後では、お子さんの身体・心理的変化と、利用できる制度の変化が同時に起きます。このページでは、成人移行期に入浴介助がどう変わるのかを整理し、スムーズに移行するためのポイントを解説します。


身体的な変化:介助がより難しくなる

体格・体重の変化

18歳前後は多くのお子さんで身体の成長が最終段階を迎えます。体重・身長の増加により、これまでと同じ方法での介助が難しくなる場合があります。

  • 浴槽への移乗が一人では難しくなる
  • 体位保持に必要な力が増す
  • 介助者の腰・肩への負担が増大する

筋緊張・関節拘縮の変化

長年の姿勢・使用薬剤・筋緊張パターンによって、関節拘縮が進行している場合があります。これにより、洗いにくい部位が増えたり、体位調整に工夫が必要になります。

皮膚の変化

成人になると皮脂分泌や汗腺の活動が変化します。思春期以降に汗・においが強くなることがあり、清潔ケアの重要性がさらに高まります。また褥瘡リスクが高まる場合もあります。

月経(女性)への対応

女性の場合、月経の開始・継続により、生理期間中の入浴・清潔ケアの方法を工夫する必要があります。訪問看護師やヘルパーとも連携して対応方針を決めましょう。


心理的な変化:プライバシーへの意識

知的障害があっても、多くのお子さんは18歳前後から羞恥心・プライバシーへの意識が芽生えます。

配慮のポイント

  • 異性の介助者による入浴介助について本人の意向を確認する
  • 脱衣・洗体の場面をなるべく短時間で終えるよう工夫する
  • 「これからケアをするよ」と声をかけ、同意を得ながら行う
  • 同性の訪問看護師・ヘルパーの派遣を優先的に依頼する

制度の変化:18歳で何が変わるのか

児童福祉法 → 障害者総合支援法へ

18歳になると、児童福祉法に基づくサービス(障害児通所支援・障害児入所支援)から、障害者総合支援法に基づくサービスへ移行します。ただし、在宅での訪問系サービス(居宅介護・訪問看護)は18歳前後で大きく変わらない場合が多いです。

サービス18歳未満18歳以上
居宅介護(ホームヘルプ)障害児として利用可障害者として利用可(継続)
訪問看護小児訪問看護として利用可成人訪問看護として継続
日中活動児童発達支援・放課後等デイ生活介護・就労支援
入所障害児入所施設障害者支援施設

支給量の変化

18歳を超えると、障害支援区分の認定を新たに受けることになります(それまでは障害程度区分は別体系)。支給量(サービスを利用できる時間数)が変化する可能性があるため、事前に相談支援専門員と相談して準備しておきましょう。

20歳以降:介護保険との関係

一部の疾患(特定疾患)では20歳から介護保険が適用されます。介護保険への移行については別記事(記事97)で詳しく解説しています。


スムーズな移行のために:準備チェックリスト

16〜17歳から準備しておくこと

  • [ ] 相談支援専門員に移行期の制度変更について相談する
  • [ ] 現在利用中のサービスが18歳以降も継続できるか確認する
  • [ ] 障害支援区分の認定申請のタイミングを確認する
  • [ ] 訪問看護ステーションに18歳以降の対応継続を確認する
  • [ ] 入浴方法(体格変化に対応した方法)を訪問看護師と見直す
  • [ ] 異性介助についての本人の意向を確認・記録する

介助者自身の変化にも目を向ける

子どもが成長する一方で、親も年齢を重ねます。入浴介助を開始したころよりも体力が落ちていることも多く、18歳以降の介助者の身体的負担はさらに深刻になりやすいです。

「一人で抱えすぎない」ために、訪問看護・ヘルパー・短期入所(ショートステイ)などのレスパイトを積極的に活用することが重要です。


よくある質問

18歳になると訪問看護師が変わってしまいますか?

必ずしも変わるわけではありません。同じ訪問看護ステーションが継続して担当できる場合がほとんどです。ただし、保険の請求方法(医療保険→介護保険など)が変わる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

体格が大きくなりすぎて浴槽入浴が難しくなりました。

ベッドサイドでの清拭・シャワー浴への切り替えを検討しましょう。また、リフト入浴・訪問入浴サービスへの切り替えも選択肢になります。

娘に男性ヘルパーが入浴介助することへの不安があります。

正当な配慮です。相談支援専門員・ヘルパー事業所に同性介助を依頼できます。完全に対応できない場合もありますが、まず希望を伝えることが重要です。


スイトルボディが成人移行期に選ばれる理由

成人移行期に浴槽入浴が難しくなった家庭で、スイトルボディのベッドサイドケアが新たな選択肢として選ばれるケースが増えています。

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  • 月経期間中の衛生ケアにも対応しやすい

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*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。制度の詳細は担当の相談支援専門員にご確認ください。*