「旅行したいけど、入浴介助をどうすればいいのか不安で踏み切れない」——障害のある子どもを持つご家族から、外泊時の入浴ケアについての相談が多く届きます。

準備と工夫次第で、旅行中も清潔ケアを安全に続けることができます。このページでは、バリアフリー宿の選び方・外泊時の入浴方法・持ち物のポイントを解説します。


外泊時の入浴ケアで困ること

自宅では確立されているルーティンが、旅行先では通用しないことが多くあります。

  • 浴室の構造が自宅と異なり、移乗・介助がしにくい
  • バリアフリー設備が不十分でシャワー用車いすが使えない
  • 旅行先での長時間移動で子どもの体調が変化する
  • 医療的ケア(気管切開・胃ろうなど)があると対応できる宿が限られる
  • 清潔ケアを省略しがちになり、皮膚トラブルが起きやすい

宿泊先の選び方

バリアフリー対応の確認ポイント

予約前に以下の点を宿に直接確認することをお勧めします。

浴室・入浴設備

  • バリアフリー浴室(段差なし・広めのスペース)の有無
  • シャワー用車いすの貸し出しの有無
  • 浴室内の手すりの位置・設置状況
  • 脱衣所の広さ(車いすや介助スペースが確保できるか)

部屋の設備

  • ベッドの高さ(低床・高さ調整ができるか)
  • 部屋の広さ(介助スペースが確保できるか)
  • ポータブルの医療機器を使う場合のコンセントの位置・数

医療的ケアへの対応

  • 喀痰吸引器・在宅人工呼吸器などの電気機器の使用可否
  • 医療廃棄物(使用済みカテーテルなど)の処理方法の確認

無理な入浴より清潔ケアを優先する

旅行先の浴室で無理に介助しようとすると、介助者・お子さん双方への負担が増します。「浴槽入浴にこだわらず、確実に体を清潔にする」という発想の切り替えが有効です。


旅行先でのベッドサイドケアという選択肢

スイトルボディを持参することで、宿泊先のベッドの上でお湯による全身清潔ケアができます。浴室の構造・バリアフリー設備に左右されることなく、自宅と同じ方法でケアを続けられます。

  • 宿泊先の浴槽に移乗しなくてよい
  • 電源(AC100V)とお湯(給湯・浴槽・シャワーから)があればどこでも使える
  • 旅行先でも自宅と同じ手順でケアができるため、お子さんへの負担が少ない
  • 介助者一人でも安全に行える

スイトルボディの使い方を詳しく読む

準備・持ち物リスト

スイトルボディを旅行に持参する場合の主な準備物:

  • スイトルボディ本体・電源コード・ホース
  • 洗浄剤(シャンプー・ボディソープ)
  • バスタオル・フェイスタオル
  • 防水シーツまたはビニールシート(念のため)
  • 着替え・保湿剤(入浴後ケア用)

機内持ち込み・預け入れについては航空会社に事前に確認してください。車移動であれば積み込みがしやすいです。


医療的ケアがある場合の追加準備

気管切開があるお子さん

旅行先でも気管切開部位へのノズルを避けながら他の部位を洗えます。普段と同じ手順で行うことが最も安全です。旅行前に訪問看護師・主治医と手順を再確認してください。

気管切開のある子どもの入浴について詳しく読む

胃ろうがあるお子さん

胃ろう周囲を避けながら他の部位を洗います。旅行先でもルーティンを崩さず行うことが安心です。

胃ろうのある子どもの入浴について詳しく読む

吸引器・呼吸器を使うお子さん

宿泊先でのコンセント数・電圧を事前に確認してください。電源タップが必要な場合は持参します。機内持ち込みが必要な機器は航空会社への事前申告が必要です。


日帰り外出時の清潔ケア

日帰り外出の場合は、外出前にスイトルボディで全身ケアを済ませてから出かける方法が最も現実的です。汗をかく夏の外出後は、帰宅後に再度ケアをする場合もあります。


旅行中の体調管理と入浴の判断

旅行中は移動疲れ・環境変化でお子さんの体調が普段と異なる場合があります。以下の状態では無理に入浴せず、清拭や部分ケアにとどめることを検討してください。

  • 発熱・体調不良
  • 強い疲労・覚醒レベルの低下
  • SpO2・バイタルの変動が大きい

体調の変化に気づいたときは、旅行先の救急・医療機関への連絡先をあらかじめ把握しておきましょう。


介助者が一人でも旅行できる準備

「一人でも外泊できるか」という不安を持つご家族が多くいます。スイトルボディを活用した一人介助のコツについては以下のページで詳しく解説しています。

一人での入浴介助を安全に行う方法を詳しく読む


補助金制度について

スイトルボディは日常生活用具給付制度の対象品目です。障害者手帳・療育手帳をお持ちのご家族は費用の最大9割以上が補助される場合があります。

補助金での購入手順を詳しく見る


よくある質問

スイトルボディは旅行先のホテルでも使えますか?

AC100Vのコンセントとお湯(浴槽・シャワー・洗面台)があれば使用できます。ホテルのベッドの上でケアが行えます。防水シーツを持参すると安心です。

旅行中は毎日入浴しなくてもよいですか?

体調や移動状況によっては清拭で代替する日があっても問題ありません。ただし皮膚トラブルを防ぐため、可能な限り毎日ケアを行うことをお勧めします。

バリアフリーの旅館・ホテルを探すにはどうすればよいですか?

「バリアフリー 旅館」「医療的ケア児 旅行」などで検索するほか、相談支援専門員や同じ状況のご家族のコミュニティ情報が参考になります。障害者向け旅行支援サービスを利用する方法もあります。

飛行機で移動する場合、スイトルボディは持ち込めますか?

液体類の制限・電気機器の持ち込みルールについては航空会社に事前にご確認ください。スーツケースに入れて預け荷物として運ぶ方法が一般的です。


まずはご相談ください

「旅行先でも使えますか?」「外泊時のケアについてアドバイスほしい」——ご家族の状況に合わせてお答えします。

資料請求・お問い合わせはこちら →


*本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。旅行先での入浴ケアについては、お子さんの主治医・訪問看護師とあらかじめ相談のうえ準備してください。*